早稲田大学GECの言語教育とは?多言語で広がる学びの世界

GEC(グローバルエデュケーションセンター)

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太郎ブログ

こんにちは!太郎順平です。今回は早稲田大学のGECで提供されている言語教育についてご紹介します。早稲田大学に入って分かったことは,英語は当たり前で,トリリンガルもざらにいるということです。正直とても驚きましたね。あなたもs卒業する頃にはそうなっているかもですね。

このブログでは,早稲田大学に通う田舎者の僕が,早稲田大学に入学できた理由や早稲田大学に通って分かった早稲田の実態一人暮らしで感じたことなどについてブログを書いています。ブログどんどんあげるので,良ければ他の投稿も見てくださいね!!

GECとは?

GEC(グローバルエデュケーションセンター)は、基礎教育言語教育リベラルアーツ教育の三つを柱に、学部や学年を問わずすべての早稲田生が受けられる共通教育を提供しているセンターです。
その目的は、専門分野に縛られない教養やスキルを全員が身につけ、社会で活躍するための基盤となる力を育てることにあります。

言語を学ぶことは、世界とつながること ― 早稲田大学GECの言語教育

早稲田大学では、「グローバルな視点を持ち、人々に貢献する知性・感性・理性を備えたリーダー」の育成を目標に掲げています(大学パンフレットP.7より)。これは単に海外で活躍できる、ということだけではなく、異なる価値観や文化を理解し、多様な人々と協働しながら社会に貢献できる力を育てる、という深い意味を含んでいます。

このような人材にとって、言語能力は単なるツールではなく、“世界と対話する力”そのものです。異なる言語を学ぶことは、世界を理解し、自分の視野を広げ、そして他者と共に生きる知恵を身につけるプロセスでもあります。

その中心的な役割を担っているのが、GEC(Global Education Center)=グローバルエデュケーションセンターです。GECでは、全学部生を対象に、学問の基礎や国際理解に関する科目を提供していますが、特に注目したいのがその多言語にわたる言語教育プログラムです。

多様なニーズに応える言語教育

言語を学ぶ理由は人それぞれです。

  • ある学生は「将来住んでみたい国があるから」
  • ある学生は「研究のために、その国の一次資料を読みたいから」
  • またある学生は「普段触れることのない言語を知ってみたいから」

早稲田のGECは、そうした多様なモチベーションに応えるように、幅広いニーズに対応した授業を展開しています。

たとえば、「読む・書く」だけでなく、「話す・聞く」能力も伸ばすアクティブな授業形式や、少人数でのディスカッションやプレゼンテーションなど、実践的な言語運用能力の養成にも力を入れています。

言語を通して、その土地の文化や世界の多様性に触れる

GECで学べるのは、単に「言語そのもの」だけではありません。言語を入り口として、その地域の文化、価値観、歴史、地理、宗教など、広い意味での“世界”に触れることができるのです。

たとえば、アラビア語の授業では、文字の読み書きや文法だけでなく、イスラム文化圏の挨拶や食文化、祝祭日についても扱います。スワヒリ語の授業では、言語に加えて東アフリカの自然や民族、暮らしを知ることができることもあります。

これにより、ただ語学力をつけるだけでなく、「なぜこの表現になるのか」「この言葉の背景にはどんな習慣や考え方があるのか」といった文化的な理解力も養われていきます。言語と文化は切っても切れない関係にあり、それを同時に学べるのがGECの大きな魅力です。

英語や中国語など、すでにある程度馴染みのある言語であっても、その奥にある文化や歴史を改めて知ることで、同じ言葉でも見え方が変わるという体験ができるでしょう。

言語は、単に「単語や文法を覚える」ためのものではありません。**その言語を話す人々の価値観や文化を理解するための“入口”**です。そして、それはグローバルな視野を育てる第一歩でもあります。

英語「以外」の言語を学ぶ意味とは?

多くの人が「英語は必要」と考えていますし、それは間違いではありません。でも、英語“だけ”では足りない場面が、実際の社会や研究の現場では少なくありません。

たとえば、国際協力の現場。アフリカや東南アジアでの支援活動では、英語が通じない地域も多く、現地語(スワヒリ語、フィリピノ語、タイ語など)を話せる人材が重宝されています。言葉が通じることで、相手の信頼を得やすくなり、プロジェクトも円滑に進められるのです。

また、歴史学や人類学、宗教学などの研究分野では、一次資料が現地語で書かれていることがほとんどです。たとえば仏教研究では、サンスクリット語やチベット語が読めると、翻訳を介さずにオリジナルの意味に迫ることができます。
ラテン語やギリシャ語が読めると、西洋古典の哲学や宗教文献を深く理解できます。

さらに、ビジネスの分野でも、たとえば日系企業が進出しているインドネシアやベトナム、モンゴルなどの国では、現地の言葉で会話ができる社員は、非常に高い評価を受けます。単に「翻訳を使えばいい」というレベルではなく、文化的背景を理解し、細かなニュアンスまで読み取る力がビジネスの成功につながります。

そして何よりも、英語以外の言語を学ぶことは、自分の価値観や視野を広げるきっかけになります。ある学生は「モンゴル語を学んだことで、モンゴルの遊牧文化や環境問題に興味を持つようになった」と語っていました。言語を学ぶことは、その社会や人々の“生き方”に触れることでもあるのです。

アジアの言語

中国語(普通話)
中国本土で話される標準語。世界最多の母語話者を持ち、ビジネスや国際関係で重要な言語です。
「ありがとう」→ 谢谢(xièxie)

朝鮮語(韓国語)
韓国・北朝鮮で使われる言語。K-POPやドラマの影響もあり学習者が増えています。日本語と文法が似ている部分も。
「ありがとう」→ 감사합니다(gamsahamnida)

モンゴル語
モンゴル国の公用語。遊牧文化が色濃く反映された言語で、独特な文字も特徴です。
「ありがとう」→ Баярлалаа(Bayarlalaa)

ベトナム語
ベトナムの公用語。声調言語で発音が難しいですが、ローマ字表記で学びやすい面もあります。
「ありがとう」→ Cảm ơn

フィリピノ語(タガログ語)
フィリピンの公用語の一つ。多民族国家で多くの方言がありますが、共通語として使われます。
「ありがとう」→ Salamat

タイ語
タイ王国の公用語。独特の文字と声調が特徴で、観光やビジネスにおいて重要な言語です。
「ありがとう」→ ขอบคุณครับ/ค่ะ(khop khun khráp/khâ)

インドネシア語
東南アジア最大の人口を持つインドネシアの公用語。文法が比較的シンプルで学びやすい言語です。
「ありがとう」→ Terima kasih

マレー語
マレーシア、ブルネイなどで話される言語。インドネシア語と似ている部分が多いです。
「ありがとう」→ Terima kasih

サンスクリット語
古代インドの宗教文献や哲学に使われる古典語。ヒンドゥー教や仏教の研究に欠かせません。
「ありがとう」→ धन्यवाद(dhanyavādaḥ)

チベット語
チベット自治区などで話され、仏教文化と深く結びついた言語です。
「ありがとう」→ ཐུགས་རྗེ་ཆེ་།(thug-je-che)


中東・アフリカの言語

アラビア語
中東・北アフリカの広範囲で使われる言語。イスラム教の聖典コーランの言語としても重要。
「ありがとう」→ شكرا(shukran)

スワヒリ語
東アフリカの広域言語。国際機関やNGOの活動で使われることが多く、現地の文化理解に役立ちます。
「ありがとう」→ Asante


ヨーロッパの言語

フランス語
フランスやカナダ、アフリカ諸国で話される国際語。外交や芸術、文学の分野で重要です。
「ありがとう」→ Merci

ドイツ語
ドイツ、オーストリア、スイスで話される。哲学、科学、技術分野での学術的価値が高い言語です。
「ありがとう」→ Danke

イタリア語
イタリアの言語。ルネサンス文化やオペラの世界に親しむために学ばれます。
「ありがとう」→ Grazie

スペイン語
スペインと中南米で広く話される言語。話者数が多く、ビジネスや旅行でも役立ちます。
「ありがとう」→ Gracias

ポルトガル語
ポルトガルやブラジル、アフリカの一部で話される。多様な文化圏にアクセスできます。
「ありがとう」→ Obrigado/Obrigada

デンマーク語
北欧デンマークの公用語。福祉国家としても知られ、文化・社会制度の理解に役立ちます。
「ありがとう」→ Tak

ポーランド語
ポーランドの公用語。中東欧の文化や歴史研究に重要な言語です。
「ありがとう」→ Dziękuję

ギリシャ語
古代ギリシャの言語で哲学や歴史研究に不可欠。現代ギリシャ語も学べます。
「ありがとう」→ Ευχαριστώ(efharistó)

ロシア語
ロシア及び旧ソ連圏で使われる言語。政治・文化・科学の分野で影響力があります。
「ありがとう」→ Спасибо(spasibo)

ラテン語
古代ローマの言語。西洋の多くの学問分野の基礎となり、現代言語の語源学習にも役立ちます。
「ありがとう」→ Gratias tibi ago

バスク語
スペイン・フランス国境のバスク地方の独特な言語。孤立言語で言語学的にも興味深い。
「ありがとう」→ Eskerrik asko

言語教育がもたらすキャリアの可能性

GECで身につけた言語能力は、多彩なキャリアに直結します。例えば、

国際ビジネス
多言語でのコミュニケーション能力は、グローバル企業での取引や交渉に不可欠です。現地の言葉で直接やり取りできることで、信頼関係が築きやすくなり、商談や契約の成功率も高まります。また、マーケットのトレンドや消費者のニーズをより深く理解することができ、戦略的なビジネス展開に役立ちます。

外交・国際機関
多文化理解と語学力を活かして、国際会議や交渉の場で活躍できます。言語を操ることで文化的背景や価値観の違いを乗り越え、橋渡し役となることが可能です。国連やNGO、外務省などの公的機関での活躍も期待され、世界平和や国際協力の推進に貢献できます。

研究
専門分野の文献や資料を原語で読むことで、深い学術研究が可能になります。英語以外の一次資料や論文、現地調査の報告書などにアクセスできることは、独自の研究成果を上げる上で大きな強みです。また、海外の研究者との共同研究や国際学会での発表もスムーズに行えます。

文化交流・教育
言語を媒介に異文化理解を促進し、国際交流イベントや教育分野で貢献できます。語学力を活かして留学生支援や多文化共生の取り組みに参加することもできます。さらに、外国語教師や通訳・翻訳者、観光業など多彩な分野で活躍の場が広がります。

IT・テクノロジー分野
グローバルに展開するIT企業やスタートアップでは、多言語対応が求められます。技術文書の翻訳や海外チームとの連携、マーケット対応に言語力が役立ちます。プログラミングと語学を組み合わせることで、よりグローバルな技術者としての可能性が広がります。

メディア・ジャーナリズム
多言語を駆使し、世界中のニュースや文化をリアルタイムで伝えることができる記者や編集者としての道もあります。言語の壁を越えて多様な視点を取り入れ、グローバルな情報発信に貢献できます。

このように、GECの言語教育は単なる「言葉の習得」を超え、グローバル社会で活躍するための基盤となっています。語学力を軸に、多様な分野でのキャリア形成や人生の可能性が大きく広がるのです。

終わりに

早稲田大学GECの言語教育は、多様な言語を学べるだけでなく、その言語を通じて異文化理解を深め、グローバルな視点を養う貴重な機会を提供しています。言葉の習得は、単なるコミュニケーション手段にとどまらず、世界とつながり、未来の可能性を切り拓く力となります。これからのグローバル社会で活躍したいと考える皆さんにとって、GECの言語教育は大きな支えとなるはずです。ぜひ、一歩踏み出して自分の可能性を広げてみてください。

参考文献

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