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太郎順平
こんにちは太郎順平です。今回は早稲田大学のリベラルアーツ教育についてご紹介します。実際、僕は自分の学部とは違う学部の授業もとっていて、自分の好きなことについての授業は苦じゃないし、それで単位が取れるなら一石二鳥かなと思っています！！
このブログでは，早稲田大学に通う田舎者の僕が，早稲田大学に入学できた理由や早稲田大学に通って分かった早稲田の実態，一人暮らしで感じたことなどについてブログを書いています。ブログどんどんあげるので，良ければ他の投稿も見てくださいね！！
GECとは？
GEC（グローバルエデュケーションセンター）は、基礎教育・言語教育・リベラルアーツ教育の三つを柱に、学部や学年を問わずすべての早稲田生が受けられる共通教育を提供しているセンターです。
その目的は、専門分野に縛られない教養やスキルを全員が身につけ、社会で活躍するための基盤となる力を育てることにあります。
リベラルアーツ教育。物事の本質を見極める洞察力を育む。
早稲田大学では、学部・学年を問わず履修できる「全学共通科目」が用意されており、その数は2400科目以上にものぼります。この多彩な講義群の中から、自分の興味や関心に応じて自由に授業を選ぶことができるのが、早稲田のリベラルアーツ教育の特徴です。
「なんだかこの授業、面白そう」
「将来こういう人間になりたい。そのためにこのスキルが必要」
――そうした思いに応じて、学部の枠にとらわれず自分の“学び”をデザインできる。それが、早稲田大学が掲げるリベラルアーツの実践です。
1. リーダーシップ科目
リーダーシップは、特別なポジションにいる人だけが必要とされる力ではありません。むしろ、チームで何かを成し遂げるとき、自ら課題を見つけて動くとき、社会に変化をもたらしたいとき——誰にとっても必要なスキルです。
早稲田大学のリーダーシップ科目では、こうした「リーダーシップとは何か」という理論的な学びから始まり、実践を通じて行動力や対人スキルを高めていく授業が展開されています。たとえば、「リーダーシップ開発プログラム（LDP）」では、チームでの課題解決やプロジェクト型学習を通じて、自分の行動の影響力や仲間との関係構築を深く考える機会が得られます。
◆ 就職・キャリアとのつながり
リーダーシップスキルは、以下のような分野で高く評価されます：
- コンサルティング業界（クライアント企業の課題をチームで解決する力）
- 人材・教育業界（組織マネジメントや人の成長支援）
- IT業界・スタートアップ（変化の早い環境でプロジェクトをリード）
- メーカーや商社（国内外の多様なメンバーとの調整・交渉）
特に面接やES（エントリーシート）で、「チームをまとめて何かを成し遂げた経験」や「困難を乗り越えたエピソード」は非常に印象に残ります。リーダーシップ科目での学びや実践は、まさにその“語れる経験”を作る機会です。
◆ 受講の意味
- 自分の強み・弱みを理解し、行動を振り返る力がつく
- 周囲との関わり方を学び、「巻き込む力」が育つ
- チームでの失敗・成功体験を通じて、自信が持てる
「なんとなくリーダーには向いていない」と思っている人にこそ、一度受けてみてほしい科目です。
詳細はこちら：リーダーシッププログラム
2. ボランティア科目（WAVOC）
早稲田大学の「WAVOC（平山郁夫記念ボランティアセンター）」では、国内外でのボランティア活動を通して、自分の目で社会課題を見つめ、自分の言葉で語る力を育むことを目的とした実践的な授業が展開されています。
例えば、国内の被災地支援、地域活性、教育支援の活動に加えて、発展途上国での教育支援プロジェクトなど、多様な現場に飛び込み、自分で課題を見つけて行動するスタイルが特徴です。これらの体験は、授業内での「言語化」によって深く内省され、自分の価値観やキャリア観を育てていくことにつながります。
◆ 就職・キャリアとのつながり
ボランティア科目で得た経験は、以下のような業界・職種で特に評価されます：
- 国際協力機関・NGO/NPO（現場経験のある人材が求められる）
- 地方創生・行政職（地域との関わり経験が強み）
- メディア・教育業界（社会課題を自分ごととして考えられる視点）
- 総合職・企画職全般（社会課題に向き合う姿勢や当事者意識）
「あなたが社会に対して感じている問題意識は？」「その経験から何を学びましたか？」といった問いに、自分の実体験に基づいて語れることは、就職活動で非常に大きな強みとなります。
◆ 受講の意味
- 社会課題を“知識”としてでなく、“体験”として理解できる
- 自分の価値観や将来の軸を考えるきっかけになる
- 異なる文化・背景を持つ人と協働する力がつく
また、WAVOCには卒業生のネットワークもあり、OB/OGとの交流を通じてキャリアの方向性を考える機会も豊富にあります。
詳細はこちら：WAVOC公式サイト
3. スポーツ実技科目
早稲田大学では、200を超えるスポーツ実技科目が開講されています。初心者向けの種目から、大学トップレベルのアスリートが受講する高度な専門クラスまで、実にバラエティ豊かな授業が揃っています。テニスや水泳、ダンス、ヨガ、バスケットボール、アウトドアスポーツなど、自分の関心やレベルに合わせて自由に選択することができます。
単に「体を動かす」だけでなく、継続的に運動に取り組むことで、自己管理能力やストレス耐性、他者との協調性を高めることができるのがこの科目の特徴です。
◆ 就職・キャリアとのつながり
「スポーツ＝就活に直結しない」と思われがちですが、実は以下のような力はどの業界でも高く評価される要素です：
- 自己管理能力・セルフモチベーション
- チームワーク・協調性・リーダーシップ
- 目標に向かって努力を継続する力
- メンタルの安定・ストレスコントロール能力
特に、金融・商社・IT業界のようなハードワークが求められる分野では、こうした「人間力」を評価する傾向が強く、「スポーツを通じて得た経験」が面接で語られることも珍しくありません。
また、スポーツ関連の企業（アパレル、フィットネス、医療・ヘルスケア、教育など）を目指す学生にとっては、専門知識や実技の素養としても役立ちます。
◆ 受講の意味
- 心身の健康を保ち、学業とのバランスをとる
- 集中力・継続力・チームでの動き方を自然に身につける
- 学業だけでは得にくい「動きの中で学ぶ力」を磨ける
スポーツ実技は、まさに「リベラルアーツ＝全人的な教育」の一環として、知識だけでなく**“人としての芯”を育てる授業**です。
4. 寄付講座・提携講座
早稲田大学では、企業、官公庁、NPOなどと連携した寄付講座・提携講座が多数開講されています。これらの講義では、各業界の第一線で活躍するプロフェッショナルや、早稲田のOB・OGを講師として迎え、実社会で今起きている課題や最新トレンドに直接触れることができるのが最大の特徴です。
たとえば、企業経営、地域創生、国際関係、スタートアップ、環境問題など、多岐にわたる分野の講座が提供されており、「教科書では学べないリアルな知識」と「その業界で働く人の思考法」に触れる貴重な機会となります。
◆ 就職・キャリアとのつながり
- 講師とのネットワーク：OB・OGとの接点を通じて、インターンや就職のヒントが得られる
- 業界研究に最適：現場の話を聞くことで、自分に向いている業界や職種の理解が深まる
- 即戦力思考の育成：実際のビジネス課題や社会問題を扱う中で、考える力・発信力が鍛えられる
特に商社・金融・マスコミ・広告・スタートアップ・国際系機関など、業界研究やOB訪問が重視される業界では、寄付講座での学びが強力なアピールポイントになります。
◆ 受講の意味
- 自分の学びと社会との接続点を見つけられる
- 講義での出会いがキャリアのきっかけになる
- 今の社会で「何が求められているか」を知り、自分の将来像を描く手がかりとなる
自分の「学び」を現実の社会にどう活かすのか？ そのヒントを得るには最適の授業群です。
おわりに
早稲田大学のリベラルアーツ教育は、「自由なカリキュラム」という表面的な印象にとどまらず、学生一人ひとりが“自分だけの知の地図”を描ける場所として設計されています。学部の枠を超えて多様な授業を選択できるということは、それだけ選択肢に責任を持ち、自らの興味や将来像と向き合う機会が増えるということでもあります。
リーダーシップを学ぶ。社会課題に体当たりで向き合う。身体を使って学ぶ。現場のプロフェッショナルと議論する。——こうした一つひとつの学びが、**将来どのような分野に進んでも通用する「土台」**になります。
そして、そうした幅広い経験を支えるのが、早稲田という多様性あふれる環境です。さまざまな価値観、文化、志を持つ仲間たちと刺激し合いながら、自分の可能性を広げていく4年間。それはきっと、知識を得るだけでなく、**「自分という人間をつくる時間」**になるはずです。
自由だからこそ、迷うこともあるかもしれません。けれど、早稲田には迷いながら挑戦し続けることを支えてくれる仕組みと仲間が、そろっています。リベラルアーツの学びを通して、ぜひ、あなた自身の未来を主体的に切り開いていってください。
ほかにも早稲田大学に関する記事をどんどん投稿していくので、ぜひ読んでください！！
参考文献
「早稲田大学 学部入学案内 ＧＵＩＤＯ ＢＯＯＫ２０２５」ｐ18
